スマホ依存症の悪影響「脳が活性化しない」ぼーっとする時間は実はとても大切
近年、スマートフォンが急速に普及しましたが、スマホ依存症が社会問題となっています。
たいへん便利なスマホですが、使い方を一歩間違えれば日常生活に支障をきたすだけでなく、人生にも大きな悪影響を与えてしまいます。
今回の記事は、スマホが与える悪影響の中でも「脳が活性化しない」という点について解説していきます。
ぼーっとする時間は脳の働きにとても良い影響を与える
「脳が活性化しない」という点について語る前に、日常でぼーっとしている時間がもったいないと感じている人も多いでしょう。
みな自分の人生をより良くしようと思っているはずですから、ぼーっとしている暇な時間はできるだけ作りたくないですよね。
いつも何かをしている、何かを考えている。
体を動かしていないときはせめて頭を働かせようと…みな必死ですよね。
しかし、このぼーっとしている時間も人生にとってとても大切な時間なのです。
何も意識を集中させていないときの脳の状態を「アイドリング状態」といい、このとき脳の一部がとても活発に動いているという研究がされています。
自分ではムダな時間だと思っていても、実はムダな時間ではないんですね。
これを聞いて安心した人もいるのではないでしょうか。
ぼーっとしているアイドリング状態脳内のときは、さまざまな神経活動を同調させる働きがあります。また、さまざまな脳領域の活動を統括するのに重要な役割を果たしていると言われています。
この脳の神経活動を同調されたり、統括させたりすることは重要で、たとえば、記憶力が良くなる、判断力が上がる、予測能力が上がるなど、さまざまな効果があるのです。
スマホを見ている時間はデフォルトモード・ネットワーク(DMN)にならない
アイドリング状態の脳内では、神経活動を同調されたり、統括させたりする説明をしましたが、この働きを一言で”デフォルトモード・ネットワーク(DMN)”と呼びます。
さて、ぼーっとしているアイドリング状態が日常でとても大切であるということが分かりました。
しかし、スマホを見ている時間は、このぼーっとしているときのアイドリング状態にならないという研究が出ています。
何が一番怖いのかというと、スマホ依存症になってしまった場合、暇な時間(ぼーっとしている時間)があれば、分かっていてもスマホを見てしまうので、アイドリング状態の時間が”全くない”ということになってしまうのです。
先ほども説明しましたが、記憶力が良くなる、判断力が上がる、予測能力が上がるなどの脳内活動がされないため、学力の低下や判断能力の低下につながってしまうのです。
大人だけでなく子供にはより注意が必要
脳の活性化を妨げるスマホの見すぎは、大人の日常にも影響を与えますが、何といっても子供の成長に大きな影響を与えてしまうので危険です。
近年は、子供にスマホを持たせる親も増えてきましたが、アイフォンの創業者であるスティーブン・ジョブスでさえ、自分の子供には絶対スマホを持たせなかったそうです。
どれほど、スマホが子供の成長に悪影響を及ぼすか、分かっていたのでしょう。
子供を持つ親としては、スマホに利用制限をかけるなどして対策をしなければ、子供の将来にまで悪影響を与えてしまうことになるので十分な注意が必要です。
スマホにはさまざまな害がありますが、その一つが脳の活性化を妨げるということです! 現代を生きるみなさんはしっかり覚えておきましょう。
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